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凋落そして没落のオーディオ

’70年代後半以降のオーディオの凋落はオーディオ愛好家なら誰もが知る事実です。人々は良い音を求めていました。良い音とは人の心に響く、そしていつまでも心に残る音です。だから当時の音を聴くと昨日のことのように記憶がよみがえります。
’80年代は、アナデジ過渡期でまだ良かったのですが、'90年代に入ると、特定楽曲だけ聞いていれば、時代に遅れないよ見たいな風潮が生まれました。丁度、時代の寵児などと持て囃された時代に重なります。
その頃から、音質無視の音楽媒体が出はじめたと思っています。
そうなってくると、高音質な再生装置は不要です。いくら大手メーカーが、新しいフォーマットを出そうとも浸透しません。
入れ物の問題より、入れるものの問題です。
音楽再生は、映像のおまけみたいな位置づけです。

没落してしまったオーディオ
FC2ブログに、オーディオというカテゴリーが無いことからも没落と言って良いと思います。
本屋に行っても、オーディオコーナーはありません。
家電量販店に行ってもオーディオコーナーはありません。
オーディオ雑誌を見ても安価な商品はありません。

音質に関わる部分の重要なポイントは、忘れ去られています。
今だけ、売れれば良いもので溢れています。
’70年代後半に結果が出ているのに今更な商品さえ、出てきます。

でも大丈夫です。
その過去の遺産を有効活用すれば、今時のオーディオを遥かに凌ぐ音響システムが構築できます。
それは、間違いない事実です。


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コメント

No title

<その過去の遺産を有効活用すれば、今時のオーディオを遥かに凌ぐ音響システムが構築できます。>

全く同感です。しかし、昔の名器と言われた製品を並べただけのシステムとは差がありすぎて、もしかするとオーディオマニアの方に聴かせると『良いのか悪いのか』サッパリ分からないと言うのが本音かもしれません。ただ。全然違うのだけは分かる..という状態ではないでしょうか。(もしかしたら..の話です)

一方で音楽としっかりと向き合えるタイプのオーディオ愛好家であれば、聴いた瞬間にわかると思われます。それは音楽が語り掛ける要素のすばらしさが、なによりも雄弁だからです。この辺を無視して音だけを聴いても本当のシステムの価値は分からないと思われます。音マニアさんは基準が独特だから..

先のコメントで<ソースが悪いと、まともなオーディオ装置だと粗が目立って聞けない>とありましたが、これはデジタル音源をいじくりまわした結果の「市販されたCD」のことだと推察します。

私は最新のポップス系は聴きませんからこの辺はわからないのですが、アラが目立つという意味ではLP時代の音楽についても言えます。これを言うと怒り出す人もいるかもしれませんが、日本でも人気のアルゼンチンの某ピアニストですが、リヒテルやギレリスの演奏を知ると2回CDを回すことはありません。

Audioprojectさん制作システムで聴く再生音は、ピアニッシモの微妙なタッチの音質の変化や音の響きの違い、深みの違いがモロに分かるからです。

今は、コロナの影響でオペラやオーケストラなどのコンサートが活動しにくい状況下にあります。生の音楽こそが本物なのですが、今こそ本物に真に迫る音質で歴代の名演奏家の演奏を再認識する良い機会なのかもしれませんね。

同じ条件で比較できることも再生音楽ならではの楽しみです。
カールベームの率いたウイーンフィルにしても音が違います。

Re: No title

音楽大好きさん
コメントありがとうございます。

音に特徴を持たせるということは、変えてしまうことです。
○×▲トーンと称されるように、メーカー独特の音つくりをされているようですが、
細部のニュアンスも一緒に消されてしまいます。(そのトーンに塗りつぶされる)

この辺をあまり言いますと、そのメーカーの音が好きなんだからうるさい!とお叱りを受ける訳です。



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