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オーディオ大衆化路線

70年代初頭までは、オーディオはマニア向けでした。一般家庭で音楽を聴くものは、家具調ステレオでした。わかりやすく言うとグループサウンズとか、洋楽が流行っていた時代から、アイドル的歌謡曲が出はじめた時代です。その中でいわゆるコンポーネントタイプも人知れず存在していました。それがマニア向け商品であり、もっと高品質な音で聴きたいという層に受け入れられたのです。70年代初頭は、マニア向けですから技術者の意見が通りました。70年代も中盤に差し掛かると一大オーディオブームが到来します。各社技術開発にしのぎを削っていた時代です。ここで国産の優秀な製品がローコストに生まれました。量産効果で安くて良いものの時代です。
その頃の広告を見てください。これでは一般大衆化には、程遠い広告です。何のことだか、今見たら、一般の人には全くわかりません。しかし良く見てください。【動く8Ω】とかもうこの時代に多くのことが確立されていたのです。
この広告は中クラスと呼ばれる価格帯です。




大衆化が技術開発を進めた半面、この技術的な内容を一般の方は理解できません。この頃から評論家先生が沢山出てきてわかりやすくひも解いているうちに、技術者が潰されてしまい難しいことは表舞台には出なくなりました。

丁度その頃、オーディオ界は、特定不況業種と言われ始めました。のちに生まれたのがミニコンポです。はじめの頃は、性能は落としてません。パワーアンプにもAB級と誇らしげに書いてあるのがわかると思います。要するにミニコンポは悪ではなく一般の音楽好きに普通に良い音で音楽を聴くための道具とした大衆化路線だったわけです。



アナログ時代は70年代でお終いですが、永らくカセットテープの普及のおかげでデジアナ共存時代が続きました。

70年代を知らずしてオーディオの歴史は語れません。なのにそれを飛ばして現代でも語られるのがウエスタンの電線だのの音質云々には、違和感があります。なんで70年代に出尽くした日本のアンプの回路と何ら変わらないそれも*B級増幅の発熱しない中国製アンプが音が良いだの、おかしな現代です。安ければ何でも言い訳はありません。

*70年代に出尽くした普通の回路の中国製B級増幅アンプを讃するのはおかしい意味でデジタルアンプではありません。安価なデジアンはまともに大口径スピーカーを駆動出来るとは思っていません。
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コメント

そう!安物ではなかった

こんにちは!

あー、トリオさんのは初めて見ました。当時の私では、見ても理解できなかったと思います(^^)/
当時のシスコンだってミニコンだって、フルセットで揃えたら20万円超えていて、けして安物ではなかったです。パイさんのそれだって単品価格は、そんなに安くないですからねぇ。
テクニクスのコンサイスコンポなんて高かったですよ。最上級のアナログプレーヤーはSL-10ですからね。
少なくとも、おもちゃみたいのは無かったと思います。

Re: そう!安物ではなかった

しんのすけさん
安いもので、満足しなくない。
だからおもちゃを、おもちゃでないと言い聞かせないと都合が悪いのです。
若者は、スマホに多くの固定費を払うから、それ以外に使えない。
料金の破壊は景気向上にあっても良いです。

これって、

>B級増幅の発熱しない中国製アンプ
 D級アンプのことですかね。

Re: これって、

kzy373kzy さん
わかりやすく後で書き直しますね。
B級増幅のアンプです。名前書けません。書くと怖い業者に怒られます。
D級アンプはアナログアンプでないので除外です。

測定器とレコード

測定器部門が(テクシオ)あったトリオらしい広告
ですね。この頃不良在庫事件とかレコードの撤退
とか大変だったはずです。例の木のマークが使えなく
なったことですし。。。。。。

Re: 測定器とレコード

ひらひらさん
こんばんは

木(ウッド)のマークですね。
ケンソニックとケンクラフトとケンウッド(木)
喧々諤々になりそうなので!

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