FC2ブログ

記事一覧

スピーカーの逆起電力とダンピングファクター

スピーカーは、磁石の中のコイルが動くと発電します。アンプの出力が入るとコイルが動き、コーン紙が動き音になるともいいます。
悪いYouTube風に書きますので注意して下さい。
スピーカーのコーン紙を叩いた時の出力波形(出力解放)です。マイクのようですね。このように出る出力を逆起電力と言います。


怖いですね。ひとメモリ0.5vですから3v以上です。これは間違いなく音に悪影響があると思いませんか?

このような説明はよろしくありません。恐怖を煽る論法です


これ以降はまじめに話します。この発生した逆起電圧の行方は、実際には小さくなりますので、驚かないでください。下の写真は0.1Ω、アンプの内部抵抗相当の抵抗でスピーカー端子を終端ししていますます。同じように叩いても、ほとんど波形は見えません。数mVにダンプされます。(数日前に書いた記事MCカートリッジに似てますね)しかしそれでめでたし、めでたしではないのです。
下の写真は0.1Ωの抵抗はダンピングファクター(DF)80のアンプの相当です。だったらDFが小さければ、無くなると思われますがDFはスピーカーのインピーダンス/アンプの内部抵抗ですから0.04Ωで200です。一般的な高級アナログアンプの値です。これがDF800だと実に0.01Ωの内部抵抗のアンプ相当になります。横道にそれたような話ですが、これ以降のDFは極端な内部抵抗の低いアンプになります。しかし接続抵抗や電線の長さで変わってしまう領域です。保護回路リレーの劣化では大きく影響します。では本題の十分に小さい数mVの逆起電圧は NFBのかかったアンプではNFB回路に入り込むことになります。これが問題なのですが、DFが大きくなる(アンプの内部抵抗が小さくなる)と今度は制動のかかりすぎになります。ここの兼ね合いです。これが昔のトランジスタアンプDF30程度に電線の抵抗分でDF15~20ぐらいの音が好まれる場合がある訳です。
自動車で急発進急ブレーキは疲れます。ゆっくりスタートゆっくり停止だと楽です。ただし度を超すとかったるい運転です。丁度良いDFとはそんなところです。



スポンサーサイト



コメント

思い出しました

パナのスピーカー工場です。
ゲンコツや大きなスピーカーも出て来ます。
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/7628/ 
ナレーションは城達也さんだそうです。

Re: 思い出しました

ひらひらさん
これって私も思い出しました。
地元の電力ホールですよ(笑)

確かにDFの小さいアンプは人気ありました

おはようございます

むかし扱ってた無帰還のMOSFETシングルプッシュプルアンプ(90年代末)は予約待ちの大人気でした
でも私の耳には小音量じゃ気になりませんが大音量だと締まりがなくボワンボワンの低音で聴くに耐えません

人気の理由は曖昧さのない音の変換機指向のスピーカーと相性が良かったようです
辛いのが苦手な人が辛口カレーにハチミツかけて食べるようで違和感ありますが
大音量で鳴らさなければ緩めの低音とMOSFETのキャラが心地よいのかも?

Re: 確かにDFの小さいアンプは人気ありました

MFさん
おはようございます。

実経験のお話しありがとうございます。

この辺が頃合いの問題で、好みの変わるところですね。
車の乗り心地で例えた部分です。
見かけ上DFについて次回は書きたいと思います。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

audioproject

Author:audioproject
自作オーディオというジャンルです。
audioproject.jpは独自ドメインです。
自作オーディオ.jpは独自ドメインです。