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入力感度/インピーダンスとはこういうもの他

少々修正、大幅追記します。
こういうものだと言う概略でした。帰宅後見直しです。


入力感度の説明です。(デンオンDL-103が使えると言う観点から)
C-2でヘッドアンプのゲインはおおよそ44倍はメーカー仕様 

入力感度50μV/10Ω MM入力(2.2)mV
ゲイン=2200/50=44倍からの算出です。

一番上の図が基準の入力感度50μV/インピーダンス10Ωの図です。
中段の図が60μV/2Ωの図です。オルトフォンの出力は200µVです。
下段が250μV/40Ωの図です。デンオンDLー103の出力は300µVです。

デンオンには丁度良い設計です。
むしろオルトフォンにゲイン過多となるようですが実用上問題ありませんね。
聴感上も合うはずです。

入力感度50μV/インピーダンス10Ω、出力は(2.2mV)で進めます。
50μV入力で(2.2mV)出ると言う仕様なのだからです。


Riは、回路のトランジスタのVce、Hfe、Icでも変化します。
とりあえず(10Ω)の未知数とします。
わかりづらいとご指摘がありましたので図を差し替えます。






この図をみて、実際の使用に関してご質問をいただきました。
都合、感度差がオルトフォンとデンオンでは4.16倍もあります。
しかし発電圧の差が2mV対3mVです。0.66倍の差になります。
このため4.16×0.66で実際は2.7倍の出力差になるはずです。
言い換えればデンオンで2mVの時オルトフォンで5.4mVと2.7倍の差です。
つまり約6dBの差となって聞こえるはずです。
スピーカーから出る音なので電力比です。
音量で3dBというとアンプのボリュームつまみで十分カバーできる範囲です。

以上これらは、実際にA-1相当回路の動作を加味したうえでのお話です。


それにしても訳の分からない設計です。
(以下冗談抜き)


10Ωの入力インピーダンスならばオルトフォンSPU2Ωならば5倍のハイインピーダンス受け
となりSN比の点では有利となります。
これは問題なし。

出力の2.2mVMMカートリッジのフォノイコアンプの標準的な入力レベル値だし、MCヘッドアンプ出力もそれに合わせる設計として意識しているものと思われます。

2.2mV出力合わせを基準とするならば、DL103250uV/40Ωを10Ω受け増幅と設定すれば、レベル的には合います。DL-103が使えるように、ヤマハがそういう設定にしたとしか考えるのが合理的。
 
MCカートリッジの負荷抵抗値は内部抵抗値の数倍程度の設定にすることがSN比の観点から有用とされてきました。
(高級機が細かく切替設定できるのはこの理由から)

DL103の取説にも内部抵抗(電気インピーダンス)40Ω、負荷抵抗は100Ω以上と記載されています。
DL-103の取説からすれば10Ωだと不適合

その指標からすると、DL103はヤマハC2ではいわゆる低インピーダンス受けの状態となり、前述のとおり信号が1/5に減衰した状態で聴くことになります。

このC2ヘッドアンプの出力レベルはDL103合わせですが、S/N1/5(0.2倍)、20log10では14dBに低下します。DL103取説でのRLセパレーションは25dB以上の仕様ですので、それは単純計算では11dBに低下します。

最小感度=最小出力電圧が不詳ですが、それも100Ω負荷時に比較すれば少なくとも14dB以上は悪化方向になると想定されます。

C2ヘッドアンプはSPUには好条件ですが、DL103に対してはSN比の点では辛い仕様のように見えます。

オルトフォンを立てれば、デンオンが立たず。
10Ωインピーダンスを立てればデンオン音質が立たず。

実際にC-2にデンオンDL-103をつないで使えるのは出力2.2mV基準とすれば納得行きます。

DL-103は、使えるか使えないかで言えば使える。
10Ωインピーダンス受けだとすれば、まともな音質で使えるかと言えば使えない。

DL-103は、まともな音質で使えるとすれば入力抵抗が100Ωでなくてはならない。

入力抵抗100Ωついているのにそれよりインピーダンスが低い。

どこまで行っても光が見えない。
DL-103は使えませんと言うメーカーの記述が見つかれば終わるのだか・・・

 





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