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アンプが駆動しているものはスピーカーではない

ここ数日忙しくしてますが、少しオーディオのことを書きます。

アンプが駆動しているものはスピーカーではない

バカなことを言うと思われるでしょうが、ここにすべての真実が隠れています。

フルレンジスピーカー1発だと意外に魅力的な音を出します。
(マルチアンプ方式とフルレンジスピーカーだけは直接アンプはスピーカーを駆動しています。)

しかしフルレンジは、何かが物足りません。

そこで2ウェイや3ウェイ、4ウェイとなるわけです。2ウェイ、3ウェイ、4ウェイとなると
スピーカーの箱の中に通常あるネットワークという
Lリアクタンス、Cコンデンサー、R抵抗という周波数を分割するパッシブ型のネットワークが
必要になります。

ここでもうお分かりだと思いますがアンプが駆動しているものはネットワークでありその先で
スピーカーが待ち受けている訳です。
2ウェイならハイパスフィルターとローパスフィルターだけで良いのですが3ウェイ4ウェイになると
バンドパスフィルターがそれぞれ必要になる訳です。

アンプから見たらフィルターという大きな塊を駆動していることになります。
最近は2ウェイが多いですがこれまたバイアンプ駆動という負荷軽減策の、罠が待っているのです。
要するに低域にローパスフィルター、高域にハイパスフィルターだけにしてアンプの負荷軽減を
図るのに都合が良いのです。

2ウェイにサブウーハーやスーパーツィター足したらそれは都合4ウェイで2ウェイが優れていることではない
事が分かりますか?後から売るための補助品です。
それなら、最初から4ウェイにした方が良いですね。

こういう本当のことを言ってもウケませんが、嘘だと思う方は、古いスピーカーでも分解するとスピーカー端子
の後にはスピーカーではなくネットワークという重い負荷が目で確認出来ます。
スピーカー端子ではなくネットワーク端子な訳です。

これだけ覚えておいてから、ネット、動画、販売店の言うことを聞いてみてください。
損は無いはずです。
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コメント

ネットワーク

こんにちは!

昨年マルチアンプにしたので、少し感想を書きます。
腐ったネットワークを使っていたので、マルチアンプ化してかなり良くなりました。
おっしゃる通りで、アンプの負荷は減って非直線部分が減るので、原理的には良いのは当然ですね。

ただ、一方で分かったのは、アンプがしっかりしていれば、ネットワークでもそこそこ行けそうだという事。(わたしの機器は、ハイエンドのワイドレンジではないので)

でも、ネットワークは、製作と調整が難易であることが問題。特に、アッテネータでの調整は、クロスポイントも変化して非常に難しいので、かなりの技量と手間暇が必要でしょう。
固定抵抗で組むのが好ましいけれど(やろうと思っていた)、理論計算して定数を決め、抵抗を取っ換えひっかえしながらのチューニングは、事実上は不可能に近いです。オムニ・マイクも持っていません^^;

良質なアッテネータも意外に少ないし、コイルやコンデンサーも良質なものを選ぶと、コスト的にも結構掛かります。
あと、基本的にMID、HIGHは、ウーハーよりも能率が高くないとならないので、ユニットの自由度が制約されます。

という訳で、マルチアンプ化に踏み切りました。アンプは手持ちがあったから、チャンデバだけの投資ですみました。

結果は、各レンジのレベルバランス調整が簡易に行え、アッテネータ等の接触不良の心配も要らないので、精神衛生上も音楽鑑賞に専念できるようになったことが、最大のメリットだったと感じています。

Re: ネットワーク

しんのすけさん
こんにちは!
この、難しい記事に長いコメントありがとうございます。

>アンプがしっかりしていれば、ネットワークでもそこそこ行けそうだという事。
これは2ウェイスピーカーが多くなってきたことに表れていると思うのです。
ウーハーにハイカットフィルター、中高音にローカットフィルターだけで良いからです。

これが3ウェイ以上になればバンドパスのフィルターが必要となり、これが入ると
上下ユニットに影響が大きくなるのです。

ツィターにも能率調整のアッテネッター入れたり、かなり難しいですね。

この手の話は、趣味でやっているのだうるさい!と怒られて終わりますから
勝手にどうぞの話なのです。

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