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理想アンプ(見かけ上の入力インピーダンス)

昨晩から注文のプリアンプに使用する増幅回路を組み立てていた。
入力はハイインピーダンス、出力は600Ωゲインは約10倍(20dB)のフラットアンプだ。

ブログで話題のアンプの入力インピーダンスは、アンプそのものではFETの差動入力なので高い。

測定ついでに見かけ上のインピーダンスを実機で説明しましょう。
自分で設計した回路なので誰にも迷惑は掛からない。
不具合があっては、注文主に迷惑は掛かるが・・・・

下の写真は入力抵抗を47KΩにしたの回路(上段)と入力抵抗を100Ωにした回路(下段)である。出力負荷は両方とも620Ωにした。


抵抗値のカラーコードの読める方は拡大して確認していただきたい。


この状態で試験して見ましょう。
上段47KΩの入力抵抗(見かけ上のインピーダンス47KΩ)に50mVを入力
(50.05mV)入力しています。


50mV入力での出力はさて? 0.5348Vです。


下段100Ωの入力抵抗(見かけ上のインピーダンス100Ω)に50mVを入力
(50.05mV)入力しています。


50mV入力での出力はさて? 0.5347Vです。



入力インピーダンス47KΩ
入力50.05mV 出力0.5348V
ゲインは20.56dB

入力インピーダンス100Ω
入力50.05mV 出力0.5347V
ゲインは20.56dB

見かけ上のインピーダンスの意味がわかると思います。
理想アンプと書きましたが音が良い理想アンプと言う意味ではなく、見かけ上のインピーダンスが変わっても同じように増幅するのが理想的なアンプです。

メーカーさんも同じように、理想的な動作をするアンプを設計しているはずですからユーザーさんは安心して使える訳です。

注意
今回はデジタルテスターでわかりやすくしましたが、低周波200Khzまで測定できる
真の実効値テスターです。ACと書いてあっても、安価なデジタルテスターでは1KHzは測定できません。電源周波数くらいならまだいいですが。
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