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アキュフェーズC-240プリの修理(修理受付終了品なので)

C-240は、多数の押しボタンスイッチで機械的な故障と、接点不良それだけで疲れます。

中を開けるとカードエッジタイプの基板です。基板にはまだ、触れません。
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接触不良と機械的に戻らないスイッチを先に直します。
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このスイッチが何段にも並んでいます。
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フロントパネルを外すとこんな感じでスイッチに到達できました。
DSC_0152.jpg

底面です。
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基板を外してポリコールキングを穴から注射針で注入します。メカニカルな部分はトリフローを使います。
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組み上げて動作試験です。一通り入出力確認して、最後のフォノイコライザーで不具合が見つかりました。ここでまた基板抜きが必要です。
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出力はしますが、Lチャンネルの低域時定数が下降してます。逆RIAAカーブで入力しますからフラットで出力するのが正しいのですがおかしいです。
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基板を抜いて、低域時定数回路をテスターであたるとショートしています。
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まさかのフィルムコンデンサーのショートです。これはレアケースです。
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0.068μFの1%誤差のコンデンサーがショートです。岡谷のポリプロピレンです。手持ちのものを合わせて0.068μFを作ります。丁度、岡谷の0.033μFと2200pFがあったので3本合成で作りました。
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上手く収まりました。
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20Hz~20KHzの間でLRピッタリRIAAカーブに合っています。直りました。
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不具合部品がピンポイントで見つけられると気分が良いですね。一晩このまま通電しておきます。
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コメント

ハイテクイメージ

ここまでのプッシュスイッチの多用は何か実験的な意味もあったのでしょうか?
単にハイテクっぽくカッコいいからかもしれませんけど
同じ頃スレッショルドでも電源がタッチスイッチの機種もありましたし

コンデンサーのショートと言えばタンタルや電解が思い浮かびますがフィルムでも自己修復があるとはいえ100%ではありませんからね

Re: ハイテクイメージ

MF さん
'79頃ですから、訳ありのような気がします。
そろそろオーディオも下火になって来たデジタル前夜といった頃です。
プッシュスイッチのトーンコンも使いにくいです。

瀬川冬樹氏が気に入った機種らしく、瀬川氏デザイン説まで書いてあるブログがありました。

フィルムコンのショートは珍しいです。タンタルコンは、耐圧余裕3倍くらいで故障率はぐっと減るようです。
民生だと余裕持たないことがあるのでイメージが悪いです。


使いずらかった

目的不明のスイッチの列が使いずらかったので
数年後同社の最高級プリメインに切り替えました。

1979年頃、
それより新しい家でも壊して建て替えしています。 
初代のアルトが発売されたのですが多分カタログ
、ミニカ―の方が手に入りやすそうです。
ナショのロータリーチャンネル式トランザム白黒テレビ、3倍モードVHSビデオとなりますが、これを実用で
今も使っている人は皆無だと思います。
オーディオだと何故か直しますが、また40年持つかと言いますと多分持ち主の方が先にアレする方が確実でしょう。 

カメラ雑誌
オーディオ雑誌より先にアサヒカメラ、カメラマン、がいなくなり次はCAPAくさいですが、誤植だらけのビデオサロンが先になりそうです。

Re: 使いずらかった

ひらひらさん
当時、使ってらしたんですね。

お面の構成が残念かも知れません。確かに不要なスイッチが沢山あります。
回路構成はさすがです。メイン電源ラインに各基板ごとにローカルレギュレーター回路があります。
民生用でここまではやりません。

残り少ない人生のために修理するようなものです。

カメラ雑誌はそうですね。本屋で休刊のお知らせが出ていました。
カメラ、オーディオ、アマチュア無線は趣味のコーナで賑わっていた時代は遠い昔です。

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