昔のことは昨日のことのように突然何かをきっかけに思い出されます。
毎年、今頃から夏にかけてスポラディックE層(電離層)が発生して遠くのFM放送が聴こえてきます。
FM福岡が宮城で受信でき受信報告書を送ったら、当時開局したてで、ベリカードもなく記念品を
いただいたのも良い思い出です。海外からか沖縄あたりの米軍放送かシリア戦争がどうのこうのも
入感していました。
FM東京は都会の情報源
とにかくFM東京を受信するためには、努力しました。FMアンテナを12mの高さまで上げていました。
そのきっかけの色褪せた写真。
片付けていたら本の間から出てきました。
メーカーより高感度なチューナーを製作に奮闘。

受信機は感度ばかり高いのは良くはない。
感度と選択度他妨害波の諸特性が大事
それで思い出したのが当時問題になっていたFM東京80MHzとNHK宇都宮放送局80.3MHzの混信問題。
僅か300KHzしか離れていないのです。それは雑誌なんかに良く載っていたので覚えているだけで
実体験はしていません。日本は放送局が少ないので感度が低いとローカル局しか受信できない不満があります。
高感度と選択度と、同調回路の3要素それでバリコンの多連化という我が国特有の高性能化が進んだのでした。
海外製品で見事な多連バリコンは観たことがありません。それとバリコンの直線目盛りもです。
IF段の帯域がワイドが主流ですから混信問題が起きるのです。ナローにすると選択度は良くなり混信はしないが
音質も落ちるそんなトレードオフな関係でした。
難しい問題です。ナローにすると周波数安定度も問題になる。チョット離調しただけで受信できなくなる。
バリコンで周波数は合わせるのだから合わせてもセンターメーターが時間とともにずれて行くなんてことも!
まさにエアーチェックはそこまで含めての戦いでした。局間100KHz (0.1MHz)チューニングダイヤルを回して
2つの局がセンターメーターで2つの山になる大変なことです。
確か75年頃アメリカのIHFという民間規格日本で言うEIAJのようなところがチューナーの規格、新IHFを
決めていたと思う。何しろアメリカはFM大国です。
今は日本では、コミュニティFMが隣接して遅れながらもその状態なのかもしれません。
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