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チャンデバフィルター製作②

チャンデバのフィルターで重要なコンデンサー容量の選別作業を行います。±05%で選別すると相対誤差は1%以内に収まります。まずは大皿にコンデンサーを開けます。これは±5%級のものです。




このLCRメーターは、0.25%まで選別できます。このため使用前にキャリブレーションが必要です。



便利なソート機能が付いていますので目的の10.20nF ±0.5%で設定します。
PASSとブザーで判定してくれます。


10.00nFでFAIL判定です。




選別範囲内のものを仕分けします。これを周波数分選別します。周波数が低くなると大容量のコンデンサーが必要で価格も高くなります。


容量が上に分布のものと下に分布ののものを分けておきます。使う選別品はもう一度測定します。ここで1個でも混入するとリップルの多い特性になります。
1組のフィルターに14個の同一容量のコンデンサーが必要です。英語ではコンデンサーではなくキャパシターと呼びます。日本語と合わせる時の呼びはコンデンサーの方がしっくりきます。




ここで部品のフォーミングと仕分けを行い挿入準備が出来ました。






最後に小言を付け加えます。
沢山の部品を使いますが、このFNDR回路は、信号の通過する箇所は多くはありません。
等価インダクタンスを形成する回路だからです。

このチャンデバが完成すると昔風に言えば
使用半導体  IC            27個
          トランジスタ      8個
          ダイオード      17個

規模は大きいと思います。
それで、思い出すのが昔いたおせっかいな方々。ディスクリートで組めないのかとか、真空管使えばもっと音が良いはずとか
フィルター基板さえあればあとは自分で作るとか。中間に真空管を入れたがる訳です。
オペアンプにしかできない仕事があるのです。FNDR回路の配置も重要で出来るだけ小さく組む必要があるのです。
それともっと高級なコンデンサー使えば音が良くなるとか言われますけど、その巨大なコンデンサー0.5%で
選別できますか(笑) GICはそんな単純なものではありません。
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