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アナログ高精度フィルターの精度

FNDR回路によるGICの特性は他のフィルターにない精度があります。
この特性を得るには高精度の部品が必要です。この精度が聴感上の安定度につながり抜群の定位感を生み出します。

特徴
①左右の減衰特性があっていること(これが横の位相に影響)
②音質に変化が少ない事(FNDRは多段の素子を通過しないインピーダンス素子)
③バタワース特性の場合ノイズレベルまで跳ね返り(減衰特性の山)のない特性

欠点
①高精度な部品選別が必要。
②回路が複雑


アナログ高精度フィルターの説明(証明)をします。

動作試験全景
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アナログのきれいな出力波形
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クロスポイント12KHz -3dBでクロスしています。これが再生時フラットになる平坦特性(バタワース)です。
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クロスポイントでは-18dBのフィルターの特性上90度位相がズレます。これがスピーカーユニット間の位相のずれです。
これを縦の位相と言います。-12dBのフィルターですと180度位相がズレるのでユニットの極性を逆につないだ方が良い場合があるのはこのことです。波形で見るとよくわかります。
DSC_0380.jpg

1オクターブ下の周波数を見てみましょう。12KHzの半分の6KHzです。
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-18dB減衰していますがメーター端なので見にくいです。そこでアナログメーターの良いところを次に
DSC_0384.jpg

レンジを-10dBにすると-8dB目盛りが―18dBとなります。
DSC_0386.jpg

2オクターブ下の3KHzの実周波数 3.0KHzと正確です。
DSC_0389.jpg

3KHz-36dB  -30dBレンジで-6dB=-36dB 2オクターブ下に合わせました。
DSC_0388.jpg

実際のところ、このチャンネルデバイダーが好評なのは、音楽愛好家のみなさんな訳です。横の位相が合っているために抜群の定位感があります。これは私が、若い頃フィルター製造の現場にいたことが大きいと思います。当時精度を上げるため手選別作業をしていたためです。その時の経験が生きています。
タイムアライメント調整出来ないアナログチャンデバをバカにする向きがありますが、ホーン部は反射によって内部で周波数によって位相が変わります。クロスポイント部分で動かしても限界があるのです。何よりこのチャンデバでの定位感、音の分解能がわかる人しか優位性は分からないでしょう。
DSC_0381.jpg
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コメント

凄い計測機器

こんばんは!

素晴らしい機器類ですね。そして、それを使いこなせる技量。計測機器が幾ら良くても、使いこなしが重要ですからね。それと、メンテナンスですね^^;

チャンデバも、設計通りの特性ですね。これなら、安心して使えると思います。

Re: 凄い計測機器

しんのすけさん

おはようございます!

この頃は体力がついてきません。何か作業すると疲れてしまいます。

>チャンデバも、設計通りの特性ですね。これなら、安心して使えると思います。

×部品が高い=音が良い
〇特性が良い=音が良い

耳重視の人ほど最後にスピーカーからの出音を簡易チェッカーで最高の状態に調整したと言い張る謎?




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