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A級アンプ

A級アンプ(真空管のA級シングルではありません)
製作依頼があっても中々昨今の部品の入手事情で
応じることが出来ないでいます。
一応、基板は焼いて穴あけしました。コイルも巻きました。
保護回路のリレーの入手目途が立ちません。終段のFETペアが組めません。


そんな中で
A級とB級の違いを説明します。
A級アンプは常時、定格出力のアイドリング電流を流したままにします。
実力20Wのアンプでも10Wのアイドリング電流を流して置いてA級10Wでも良い訳です。
B級アンプはほとんどアイドリング電流を流しません。それでは電源を入れておいても
温まらないので鳴らしはじめとあとでは音が違うなんて言う経験を持たれた方も多いでしょう。
それで都合の良いのがAB級アンプということになります。1Wくらいのアイドリング電流を流して置き
実使用の音量域の1WまではA級動作とさせるのが経済性と音質の両立が可能です。
経済性と言っても消費電力だけのことではありません。常にその電流を流して置ける電源回路の設計と
発熱を放熱する必要があるので、必然的にA級アンプは高価格になる訳です。
パワー競争では勝てる訳がないのでA級、B級切替付きでB級ではハイパワーを謳ったものもありましたが
一般家庭では50W以上のパワーなんて必要ないことの方が多いのです。
アイドリング電流は下の式で求められます。
IDはアイドリング電流のことで単位はA(アンペア)
Rはスピーカーのインピーダンス
Poはパワー(出力)です。
8Ωだと10Wで約0.8Aです。左右だと1.6Aにもなります。
8Ωで1Wの場合は0.25A、左右だと0.5Aになります。
ここで忘れがちなのが無駄に終段電圧が高いとその分発熱量も大きくなるのです。
最大出力が高いとA級アンプは巨大なものになることがわかります。それは、終段電源電圧が出力とともに、高くなるのです。それは熱に変わってしまうのです。
市販のアンプのアイドル電流を上げると見る見るうちに放熱器がカチカチ山になっててしまいます。
アイドル電流は、適当に上げてはならないのです。
小出力アンプはアンプで難しいのです。それは最大出力を小さくするとほとんど増幅しないアンプになってしまいます。
入力感度1V程度で合わせないと都合が悪いのですが1Vを4倍増幅して4Vの出力は8Ωで2Wとなります。
4倍しか増幅しないアンプはアンプで難しいのです。

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コメント

分かりやすい

こんにちは!

良く分かりました。16Wで1A、64Wで2A、ステレオだとその倍という事ですね。実際には、余裕をみてもっと流すし、電源やその他回路の消費電力があるから、かなりの消費電力になりますね。
小出力は、それはそれで難しいのも、なんとなく分かりました^ ^

RE分かりやすい

しんのすけさん
おはようございます。

アイドル電流は車のアイドリング回転数の設定と
思えば良いと思います。低くしすぎるとエンストする
マニアルシフト時代を経験した人ならわかりやすいと思います。電圧と電流の関係が分かるとスピーカー
駆動は電圧と電流の関係ですからスピーカーに大きな電流を流さなければまともな駆動はできないことがわかると思います。昔はそんなの当たり前でしたが今では、評論家含めそんなことには、触れません。
音が良いと言い切れば何でもOKな変な時代です。

地域文化祭への出展

そのYAP製A級アンプ4台を使ったフルシステムを11月1日、2日の両日地域(福岡市西区泉)の集会所に持ち込んで音楽を鳴らします。地域文化祭への出展です。
今まで書道による漢文であったり大きな絵画であったり見事な出展が続いていたのですが、ここ数年出展も減少傾向。
大きな音では鳴らさないがバックグランド的な音量に制限するなら出展はしないと伝え、元小学校の校長をしていた町内会長を我が家に招き童謡、唱歌、ピアノ曲を聴かせたところぜひお願いする..という事になりました。

地域の人たちの文化作品も並ぶためオーディオはプリとCDプレーヤーは露出させますが、パワーアンプ4台とスピーカー群はレースカーテンで完全に隠します。(もちろんアンプは角型ファンで冷却します)
この状況でオーディオに全く興味の無い人たちが流れる音楽に引き込まれるようならオーディオ装置としては「合格」です。うるさいからボリュームを絞ってくれと言われるようなら問題です(笑)
200Vからの変換トランス、スピーカー上の天板に使用する2400mm×600mmの板を含めると総重量300キロを超える引っ越しです。引っ越し→接続→音出し→調整
無事に音楽が流れる事を祈るばかりです。

Re: 地域文化祭への出展

音楽大好きさん

大変な準備かと思いますが頑張ってください。
大規模システムなので、だれかお手伝いいただける方がいると良いのですが、そこが心配です。

音楽再生は、人の心に響くか響かないかの問題です。
高級、高額、ハイエンドなどと言っているうちはダメだと思います。

こういう会場では、オーディオマニアが来たりすると物自慢されるので、気分を害さないように
ご注意ください。

楽しみですね!

No title

ありがとうございます。
ウーハーボックスだけで1個55キロありエンクロジャー作成段階で持ち運びが楽なように専用ハンドルを付けてもらってます。自分と別に1人いれば何とかなります。(あまり分からない人に触ってほしくはありません)

音楽は童謡、唱歌が中心で最も人の心を響かせる歌い手を厳選します。ここはフォレスタなど大人よりNHK、タンポポなど児童合唱団の磨き抜かれたシンプルな歌声のほうが人の心に響きます。

朝10時開演、15時までの2日間なので童謡だけでは時間があまります。木管フルート、リコーダー、オーボエの名手の音色やバロック音楽など軽めだけどしっとりした曲を選びます。

オーディオマニアは相手にしません。完全に音楽を聴く雰囲気は消し飛ばされますから..
頑張ります。

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