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DF ダンピングファクターと音色マジック

リレー代替のMOS-FETスイッチを色々やっていたらDFを思い出しました。
ダンピングファクターは高いほど良いみたいな時代がありました。
最近ではYouTube動画でうそ測定も見たりしました(笑)半導体アンプはON・OFF法という簡易な測定では測れません。
別の10W程度のアンプから電流流入しないと無理なのに何でも手品みたいに出来る人が増えてます。
ところでDFとは何ぞやと思う方もいるかと思いますがパワーアンプの出力インピーダンスをスピーカーのインピーダンスで割った値です。
DF=Zsp/Zout
Zsp:スピーカーのインピーダンス
Zout=アンプの出力インピーダンス
ちなみにDF800のアンプの出力インピーダンスは10mΩになります。
ここに出力リーレーの接触抵抗20mΩが加算され見かけ上の出力インピーダンス30mΩになったら、DFは8/0.03=約260に一気に落ちてしまいます。
もしDF10の出力インピーダンス0.8Ωのアンプ(真空管アンプ)があったとします。ここに先ほどと同じ接触抵抗20mΩのリレーを入れると8/(0.8+0.02)=9.75で、DFは10から9.75になっただけです。同じ20mΩでも800が260になるのと、10が9.75になるのではなんか気分的に大きく違うと思います。こういうのを数値マジックと言います。
ですからアンプの接続線はきっちりつなぐことが重要です。電線もながくなればかなりの抵抗です。スピーカーにもインピーダンス意外に直流抵抗もあります。
そうしてダンピングファクターとスピーカーのインピーダンスの関係で、生の演奏を聴いたことのない人にまともな再生音が負けてしまう理由はスピーカーのインピーダンス曲線、8Ωのスピーカーは8Ωでは無いということです。この例では下は55hz上は7khzでインピーダンスが40Ωにも上昇しています。これでダンピングファクターの小さな出力インピーダンスの小さいアンプ(真空管)などは、負荷が軽い分いわゆるドンシャリ型となり、低音高音が出ると錯覚してしまう訳です。これは実際の試聴会、YouTubeのいわゆる空気録音でも皆さん引っかかってます。300万が1万に負けたことにさせられるマジックです。

コメント

またまたなるほどです!!!

こんにちは!

プロの方の解説は、とても分かり易いですね、流石です!!!
接点の重要性も再確認しました。

Re: またまたなるほどです!!!

imoken58さん
こんにちは!
このややもすると集中攻撃受けそうな記事にコメントありがとうございます。
納得できる方は、音楽好きの方に多いです。

昔の。。。。

これは□ーラルですが、
もっと昔の今はスマホのスピーカーやヘッドホンの会社らしいA社の箱が銀色で後面開放型スピーカーがそうでした(笑)
http://diy-sound.net/archives/18 
それか昔の真空管ラジオ。
箱がバスレフならそれなりに出そうですが、
これが満足なら
https://av.watch.impress.co.jp/docs/20010831/onkyo.htm 
これを中古で買う人がいたり、私もB級で買いましたが
https://www.phileweb.com/news/d-av/200407/12/10714.html 
これをT芝のブラウン管 HDTVの上に置いて
DVDやブルーレイを見ていました(笑)
仁郎氏は後ろからも音が来ると言いましたが
https://www.yugen-corp.com/2018/11/4chstereo-2/ 
実際は真横から来る位しか感じませんでした。
B級を3万で買って後からカードが来たので
ファームアップしたら確かに音が変わりました(藁)
4Kレグザにしたときに知人にくれてやりました。
今はKEFの製品です。

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