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受動部品の歪み

教科書通りの測定法で、教科書の通りの歪みになるか確認してみました。しばらく前に作った受動部品測定治具です。鉄のケースです。何処にしまったか探すのに時間がかかりました。オーディオ用に考慮されていない一般用セラミックは信号の通るところに使う場合は気を付けなくてはならないことがわかりました。


入出力は、BNCコネクタです。さらにこれをシールドケースに入れる必要は、無いです。もっと小さな入力なら必要でしょう。


書籍に載っていたグラフの100hzで測ります。3V入力します。積層フィルムです。0.01%レンジです。


針は、0.0026%を指しています。


電解コンデンサです。バイアス電源が必要です。


0.01%レンジです。


0.0044%を指してます。



同じようにタンタル



0.1%レンジ



0.054%



積層セラミックは期待通りの3%レンジで1%超え





それでは教科書の表と照合して見ましょう。フィルムとタンタルは物が違うので、大体良い線行っていると思います。
3Vのラインで比較です。
試料  電解1μ=0.0044%積層フィルム=0.0026%ハーメチックタンタル=0.054%積層セラミック=1.2%
教科書 電解1μ=0.007%   フィルム=0.001%       タンタル=0.1% 積層セラミック=1.1%
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コメント

なるほど、

こんにちは!

良く分かりました。積層セラミックコンデンサって、面実装基板に沢山載っているやつですよね。やっぱり、歪が大きいんだ。音が良いとされているスチコンとかオイルコンはどうなのでしょうか?

Re: なるほど、

しんのすけさん
こんにちは!

教科書、近似値出てきて良かったです。
音声信号通過しない部分にはセラミックも良いですけど
高級オーディオ製品では見映えも良くないですからね。
OPAMPの直近の電源のパスコンもセラミックは嫌われます。

スチロールコンデンサーは、大型で熱に非常に弱い(スチロール)
ですから足長いまま使わなくないので扱いにくいです。
オイルコンは、高耐圧用途の、もはや過去の遺物です。
そもそもオーディオ用途ではありません。

昔のレンガ色の円板型セラミックも

見た目と同様に音がザラザラになるとか(笑)

SME3009Series3の付属ケーブルに負荷容量を増すために内蔵されてたのを思い出しました

Re: 昔のレンガ色の円板型セラミックも

MFさん
昔は今よりも、受動部品も適材適所に使っていたと感じます。
そもそもオーディオ用部品など存在せず、オーディオに適した
部品を選択してたのですよね。

コンデンサは適材適所ですものね

こんばんは。
電源ラインのパスコンやスイッチ部分のスパークキラーなら積層セラミックコンデンサやセラミックコンデンサで十分ですよね。

周波数特性の気になるフィルター回路だと、巻回型/無誘導型のフィルムコンデンサの独壇場。

大容量が必要なところは電解コンデンサ一択かも。

小信号回路で周波数特性が必要ならば箔巻きスチコンなんかがおいらは好きです(結構絶滅危惧種だったり)。


Re: コンデンサは適材適所ですものね

kzy373kzyさん
メーカー設計者は、部品の特性知ってますから、適材適所に部品選定します。
コストダウンで、部品代替する場合も十分検討するはずです。
その前に購買が、部品メーカーと交渉するでしょうけど?

モジュール化されたオンボード部品は電解レスが進んでいます。
例えばスイッチング電源しかし外部に付けるみたいな感じですね。

スチロールコンデンサーは熱に弱いので、絶滅に近いです。
特性は良いのですが、熱に弱いのでリード線を長い状態で使う必要がありますね。
オーディオでは時定数回路や、チューナーの高周波部、MPXでは欠かせないものでした。
おそらく国内では作っているメーカーは無いと思います。
秋月電子で47P100Pくらいは今でも売っています。

2019年2月頃の東信電気のカタログでは

スチコンも掲載されてはいたんですけどもねぇ。
同社サイトの製品紹介には掲載されていませんものねぇ。
富士電機のスチコンも昔は良く使われていました。
スチコンのメリットは温度特性と周波数特性が特に安定していましたものね。

海外物は信頼性に疑問もあるかも知れませんが、秋月の他にも、千石、若松、サトー電気などで細々と売られています。

Re: 2019年2月頃の東信電気のカタログでは

kzy373kzyさん
富士電機の旧ロゴの赤帯のスチコンは民生用より
産業用や業務用機器で多く使われていました。
懐かしいですね。
秋月は大量に海外から仕入れていますが、秋葉の他店は
在庫販売でしょう。
オーディオ用と称して銅箔スチコンは80年代でも見かけていました。
考えてみると安定、高精度はアナログ回路の要求だったのかもしれません。

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