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ヘッドホンアンプ回路について

プリメインアンプにヘッドホンジャックがあるからそれを使えば良いというのが普通の考え方ですが、オーディオ全盛期にはそれは音質が良くないからダメだよというのが普通でした。なんか最近はオペアンプでヘッドホンアンプが普通になって理屈もへったくれもありません。それでは回路からヘッドホンアンプについて説明します。
この回路はプリメインアンプのヘッドホン出力の一般的な回路です。スピーカーへの出力をヘッドホンに使うだけです。普通はこれでいいだろうと誰でも思います。ところがこの回路大きな音質低下要素があるのです。それはアンプの出力に200~300Ω程度の抵抗が入っているのです。この抵抗のためにアンプの見かけ上の内部抵抗が大きくなり大幅にDF(ダンピングファクター)も落ちてしまいます。ヘッドホンの小さなスピーカーに大出力が入るから分圧しているのです。ですからこの抵抗無くせば解決とは行きません。この抵抗がないとヘッドホンが一瞬にして昇天するかダメージを受けます。その他にも抵抗が無い分アンプの残留ノイズも聞こえるようになります。
ヘッドホン回路1
オペアンプのヘッドホンアンプ
最近はこれが多くなってきていますが、出力電流が50mAくらい流せるものも多くなてきましたので、耳元で数mWでOKなヘッドホンの音量では、間に合います。しかしヘッドホンも中身はスピーカーですから数十Ωのヘッドホンインピーダンスなら駆動出来ますが、数百Ωのヘッドホンとなると厳しくなります。また出力に数十Ωのオペアンプ保護抵抗が必ず必要です。OPAMPの音質をヘッドホンアンプで決められると可哀そうです。なぜかは自分で考えてみてください。
ヘッドホン回路2
最後にヘッドホン専用アンプ例
トランジスタで小出力パワーアンプの出力回路を構成します。小出力なので、残留雑音も小さく出力に抵抗も不要です。
ヘッドホン回路3
実際の構成、小型のプリメインアンプ並みになります。


出力用トランジスタ

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コメント

(^^)/

こんにちは!

良く分かりました。STEREO誌付録のLXU-OT2も33Ωの保護抵抗が入っていました。まあ、それ以前に付録品質ですが( ^ω^)・・・

Re: (^^)/

しんのすけさん
こんにちは

何でもかんでも、個人の感想で理屈はどうでも音が良いから良いんだで逃げる人しかいなくなったのが問題です。
もっとも適した回路で駆動するのが'70年代の考え方。
まぁ考え方が時代遅れな訳です。現代は良くても悪くても売れるものつくりってことです。

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