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広帯域トランスで、昔を思い出す。

オーディオ帯域にトランスは、不要と言う考えは今でも変わらない。
トランス派の方と論議や言い争いをするつもりは毛頭ない。

しかし縁を切りたいときの、オーディオでもしばしば用いられている。
カーオーディオ全盛期は、各社カセットデッキ、チューナー、プリアンプ、グライコ、プリアンプと全て単体コンポにまで発展した。
助手席、はたまた天井までオーディオが占領するくらい、流行った時代が懐かしい。
そんな中で機器間接続は専用複合ケーブルな訳だが、カーオーディオという環境上、ノイズが付き物。

その時代、私もカーオーディオの自作に取り組んでいてノイズに相当悩まされた。
その時、P社の中を分解したらオーディオ出力にトランスを入れているではないですか。これで機器間の縁切りしてたのだということがわかりました。

当時仕事の関係で廃棄品のSOSを発信するラジオブイ用電池が容易く手に入ったこともあり私は、プリアンプの電池駆動で逃げた(のちにインバーターで12Vから正負18Vを取るものに変更)要するにGNDの電位が問題になることであった。

ここまで前置き

確かWindows98の時代だったか、DOSV組み立てパソコンに高価なオーディオボードを差してパソコンとオーディオアンプをつなぐとノイズに悩まされることがあった。パソコンとアンプをRCAコードのピンジャックにつなぐと音質以前に、ノイズが気になった。まあ当時のPCオーディオは、せいぜいそこからアンプ内蔵のスピーカーにつなぐ程度しか考えていない。
そこでコアキシャルの出力からCDプレーヤーのDAC入力につなげば良いだろうと考え、つないで見るとこれまたノイズが聞こえる。そこで前述の縁切りトランスの登場
今なら、よっぽどの安物でない限りパルストランスで縁切りされるので無用だ。
ビデオ帯域に入れる高額な75Ω対75Ωのトランスがこれだ。
日本光電工業のトランス部門で作っていたものだ。
光電と言えば医療用機器のメーカーだ。微小な人間の電位にノイズは許されない大敵だ。


これでノイズのない綺麗な音になった。
今となっては、どうでも良いような話だが、私の中では、トランスは、ノイズの縁切りとしか思わない。トランスの音はどんなに評判が良かろうと好きではないのでこの点はご意見無用。

ビデオトランスと言う通り当時のNTSCの映像用で10Ⅿの帯域がある。
当時の仕事で、相当お世話になったトランスだ。
やはり用途はメタルで伝送路の縁切りだった。今では光変換するのでほとんど使われない。エレベーターのかごの中の監視には今でもトランスが入っているかも知れない。折り曲げに強い平らなケーブルが一日に何度も屈折するから同軸は使えないので
75Ω対数百Ωの平衡変換だった。ネットワークカメラの現在は知る由もない。
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