マルチアンプ派なのにフルレンジとDF②
- 2017/10/21
- 20:29
マルチアンプ派なのにフルレンジとDFの続きです。
例えばです。
今、ここに2つのスピーカーユニットがあります。
1、軽いコーン紙の薄い平らな紙のユニットです。
2、もう一つはコルゲーションの付いたユニットです。
1、の例としてJBL D130
これには適したアンプが必要になります。
これに限らずお手持ちのユニットに適当なお手持ちのアンプをつないで電源を入れ音は出さないでください。
電源を入れないときはユニットを押しても割と自由に動くと思います。
ここでアンプの電源を入れて、押してみてください。
制動が掛かることがお分かりいただけます。
もうお分かりかと思います。重いものを制動するには大きな力が必要ですね。
制動のかかり具合がDFと言えばわかりやすいと思います。
1、のD130は、DFの小さなアンプでもよく鳴ってくれます。
2、のLE15AはDFの小さすぎるアンプではよく鳴ってくれません。
1より2は大きな制動DFが必要です。
かといって大は小を兼ねません。大きければ良いと言訳ではありません。
DFの相性がスピーカーとアンプだと思えませんか?
最近のDFの極めて大きな500~1000とかあるものは、小さい容積の箱に入れたユニットをガンガン駆動しなくてはなりません。またネットワークのコイルの影響で、より大きな制動が必要です。
ですからネットワークの無いマルチアンプ方式だと、ユニットに適したDFのアンプを選ぶことはそんなに難しくはありません。
DFはアンプからの出力でコーン紙が動いたときの逆起電力を抑える(制動をかける)
量のようなものです。ですから人によりその制動量で音の好みが現れます。
今となってはDFの小さいアンプは多くはありません。
その辺に古い時代のアンプに人気のヒントがあります。
2、のスピーカーLE15Aは、非常に強力な磁石でアンプに駆動能力が必要で、制動も適度に掛けないと、ブヨブヨな低音と揶揄されます。
それは、真空管アンプのDFが小さく、瞬間的に大電力を出せない場合に発生します。
スポンサーサイト