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スピーカーコードで音が変わる⁈。

はじめに(また面白くもない記事です)
ひとつ記事を書くと、それから止めどもなくネタが湧いてきます。
やっぱり、ブログ(日誌)は書き留めておくのに都合がよろしいようです。

スピーカーコード(ケーブル)を変えると、音が良くなる。
特殊な加工を施したり、変わったもので包んだり、振動を抑えたり、文学系の記事ではこれで良いでしょう。アンプより高額なものもあります。それにどうの、こうの言うつもりはございません。
コードとケーブルの違いは、電線と電纜(でんらん)の違いです。いつの間にか高級なものは呼び名がケーブルみたいになってますね。

アンプの側から見て科学的に書けば。(偉そうに書くつもりはありません)
1、接続する電線でダンピングファクター(DF)が変わる
2、接続する電線でインダクタンス、キャパシタンスが変わる

1、について
現代の半導体アンプはダンピングファクター(以下DF)が極めて高い値となってます。(ダンピングファクターって何と言う人は調べてください)

DFはDF=Zsp/Zoutで求められます。
Zspはスピーカーのインピーダンス、Zoutはアンプの出力インピーダンス。
これでアンプの制動能力が表されます。

2、について
スピーカー用コード(ケーブル)に1mあたりの抵抗値やインダクタンス、キャパシタンスの表示がありませんね。

1mあたりの抵抗値がわかれば、DFの変化する値を計算できます。

だから何?
音が変わったんだからそれでいいだろう。
大人の遊びだ!
その違いを楽しんでいるんだ!

そういった方はご自由にどうぞ!過去にはこの手の題材は相当叩かれました。

以下は友人のDF研究家の発見(友人Kです。ちょっと補足をします。)
アマチュアが製作する真空管アンプの多くは、無帰還型や低負帰還型が多いため、一般的にDFは小さく殆どが5以下です。3極管アンプに12dB以上の負帰還を施してようやく10程度です。CSPP方式や超3結方式なら無帰還型でも10前後稼げます。半導体アンプに比べ非常に小さい値となっています。
現代の半導体アンプはDFは100以上の高い値となっています。(MOSFETの無帰還型で10~20前後)
ここまで

上記は見事に空白地帯がありますね。この空白地帯に昭和の時代のプリメインアンプのDF50前後があります。私的にはDF20前後のアンプの音が好きなのです。
そこで色々ブログ内を探してみたらDFが30しかないアンプがありました。
KA-7300 1975年/昭和50年 その他に初期のケンソニック/アキュフェーズにDF切り替え式がありました。

現代では半導体アンプではDFは大きい方が良いような風潮があります。真空管アンプはDFは無視していることが多いです。

ではDFの実感例
真空管アンプでよく鳴らないウーハーを半導体アンプで鳴らすと非常に良い鳴り方をする。軽いコーン紙のウーハーだと球アンプでもよく鳴る

制動が良くかかるか、かからないかの問題です。

DFは、制動と大きくかかわる部分です。これが聴感上でも大きくわかる部分です。
制動は音が出てウーハーが大きく動くときに発生する逆起電力の押さえ具合です。
いきなりブレーキを踏むか、心地よいブレーキを踏むかなのです。
ですからDFは一定以上大きくとも、ブレーキを踏んで止まることですから、効果を感じられなくなります。

制動の確認(具体的に確認できますので是非やってみてください)
半導体アンプ(出力トランスがないもの)では電源を切った状態で接続されたウーハーのコーン紙を指で叩いた音と、電源を入れた状態で指で叩いた音では、全く違います。押してみると制動状態がわかります。
真空管アンプ(出力トランスがあるもの)は電源が入っていないと出力トランスでスピーカーはショート状態なので逆の現象になります。

スピーカーをタイヤだと思うとわかりやすいです。
大口径の重いスピーカーは、ブレーキをかけるのにそれなりの力が必要です。
同じ口径でも軽いスピーカーは、容易く止まります。
時にはウーハーは使わずホーンの低音っていうやり方もあります。
イヤホンも低音出ますね

電線に走らなかった人は自然にこの理屈が身についています。
アンプを選んだりスピーカーユニットを選んだりしています。
乗り心地を求めていたことと同じになります。

程よい制動は前述の空白地帯にあったりします。
DFを測定するとわかるのですが、DFはパワーアンプの出力リレーの接点の接触抵抗さえ影響があるのです。

BTL接続するとDFは半分になります。同じアンプなのに音の変化が顕著です。

何かつじつまが合ってきましたね。
スピーカーの電線で音が変わるなら極力短く(無くす)すればいい。
しかし、これは売れる(儲かる)アイテムを潰すことになるので、売る側は、誰も表立っては言いません。

以下は参考写真です
4端子測定での電線の抵抗値測定です。
サンプルA


サンプルA 0.104819Ω


サンプルB 少し太めの電線8mの測定です。


サンプルB 0.103321Ω


容量の測定です。片端開放で634PF ひねってある分大きいです。


容量の測定です。片端開放で365PF 


8Ωの抵抗で終端して12.5μH


8Ωの抵抗で終端して15.0μH



抵抗値
今回の測定でサンプルA 0.104819Ω B 0.103321Ω でしたこれは往復になるわけですから2倍になります。A 0.209638Ω
 B 0.206642Ω

それでは両方とも同じぐらいなので0.21ΩにしてDF変化量を計算しましょう。
DF=Zsp/Zout 
8Ωのスピーカーとして
仮にDFが100だとします。そのアンプのZoutは0.08Ωになります。
ここに電線の0.21が加われば0.29Ω
DF=Zsp/Zout=8/0.29でDFは27.6となるわけです。
あれあれ!100が一気に約1/4になってしまいましたね。
実はこのあたりが一番、耳で分かる(乗り心地に関係する)部分なのです。

だからDFの大きなアンプは電線が長くなってもDFに余裕があるので、良いといわれるのですが、DFの適度に小さいアンプでも電線を短くしたり工夫した方が安く済むのです。

リレー接点がDFを小さくすることだって、あることがお分かりいただけるでしょう。
だから最近の高級アンプはリレー接点をやめてオン抵抗の小さいMOSFETの電子スイッチで保護します。

電線のキャパシタンスとインダクタンスは、負荷のネットワークとの絡みでこれまた音質に影響が出ます。

文学的書き方評論と、偏ったオーディオをやらない人の科学的とは違った今回の実践的な説明をわかっていただけたでしょうか?
皆さんもうこれは経験していることなのです。
スピーカーコード剥き直して、つないだら音が変わったとかターミナル磨いたり交換したら音が変わったとか?
文学作家的にはエージングとかそういった言い方になるかも知れませんね。
電気的に説明がつくこともお解りいただけたでしょう。

やみくもにとっかえひっかえの投資とこの話を信じることは、数万から数十万のお得な、お話しかも知れません。

これは私個人と友人K氏の見解です。





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