オーディオ製品の修理(寿命期)と価値観
- 2017/10/01
- 07:02
電子部品にも寿命があります。人の臓器にも寿命があります。
寿命だと決めるのもまた人間です。
オーディオ機器も、動作はしてはいますが、寿命を迎えているものも少なくありません。延命処置状態、人間で言えば老衰の時期にあるものも少なくありません。
最近、専門オーディオメーカーでも、古い製品寿命が来たものは、なかなか受け付けてはもらえません。部品寿命が来ているので、故障した部品を交換しても次々他の部品が故障するのと、部品の在庫が無いので断られます。
この背景には、修理後の動作保証が出来ないと説明しても、直してもすぐ故障したとクレームを付けるユーザーが存在します。
中古市場価値を鑑み、修理を考えなくてはなりません。
汎用部品で修理できるなら、修理は不可能ではないです。1万の価値も無いものに、修理費5万掛けられますか?そこが価値観です。メーカーの修理担当がブロガーさんたちがやっているような全分解クリーニングをして、修理したら人件費だけでも相当になります。
価値観の問題
今まで、物置で眠る、見向きもされなくなった古いオーディオ?(30年前のシスコン)昨今のアナログレコードブームのTVや新聞報道で思い出した人などは特に困る。高級なステレオがあるので、見に来てほしい。
この手が一番やばい。
オーディオ全盛期、街の家電屋さんが少しお金持ちな大きな家に勧めたものです。
大きめのスピーカーに、ガラスの扉のラック2本その中に、アンプ(プリとメイン)、チューナー、カセットデッキ、マイクプレイやタイマーなどのアクセサリー、すべて揃ったものです。確かに高級です。シスコンと言う限られた世界では。
そして、この手の方が言うのは決まって古いからメーカーで修理できないので直してもらえない?部品代は出すから。直してくれ。酷い人は手間賃払うから見たいな態度
色々話を聞くとレコードが流行っているから聴いてみたくなった。
それだけのことですからあきらめるのも早いです。
部品代、手間賃では、直るものではありません。
それとは別に当時からオーディオを趣味にしていて、愛着のある機器で音楽を楽しんでいる人。メーカーに出して部品在庫切れで、修理不能で却って来たのを諦められないので修理したい。このタイプの方を相手に商売しているところもネットでは散見できますね。気を付けていただきたいのは、製造メーカー以上の修理ができるかは不明ということです。修理料金も相当高額。
こちらは本当に困って修理先を探しています。セカンドオピニオンとは違います。医者に匙を投げられたので、どのようなことをしてでも直したい、という状態です。
修理と一言で言っても
完全な修理のために、劣化とみなされる部品を全て予防交換する延命修理
何とか動作させる部分修理、無くても動作させられる機能を削除
さてここで、思うのは
もし身内が病気(故障)になった場合、どこまで治療(修理)するかの判断と同じです。医者の勧め方にもよるでしょう。
若いうち(新しいうち)は完治可能です。言い換えれば若いころ(新品)のようにはならないという現実です。
修理で部品の無い場合故障した同じ製品から部品を使う (臓器移植)
接点復活材などの注入,や再ハンダで治す (薬による治療)
使わなくても動作する部品、スイッチの削除 (摘出手術)
テスター一丁、修理する人の勘 (古くからの町医者)(電気屋さん)
測定機材(治療施設)の整った大病院
自分で修理(自己治癒力)
故障修理は病気治療と同じです。
一部不快な表現があるかも知れませんがあくまでも機器の修理に対する日記です
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