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CDプレーヤーのSN比

Nさんのブログ記事オシロは万能ではない(with デシベル) を読んで-100dB以下のスペクトル画面を見て、DACのこの微小レベルが簡単に測れることがにわかに信じられず、テストCDの絶対ゼロ、(インフィニティゼロ)と最大値を入力した結果が知りたいと書き込んでしまった。即座に真摯に対応しようとした様子には感謝します。

人に言うだけの、他力本願ではいけない。実際の市販のCDプレーヤーの性能はどのようなものかこの絶対ゼロ、(インフィニティゼロ)と最大値をテストCDを使って測定してみた。SNだけならノイズメーターだけでOKだ。

その前に
-100dB以下とはどういうことか
ボリュームを最小に絞っても絞り切れないほど微小レベルなことを説明
発振器を1kHz-50dBにセットそれをどこまでボリュームで絞れるかです。
測定冶具のボリュームは最大にした状態で-50dBです。
これをどこまでボリュームで絞れるかです。

照明を付けた状態では-110dBまで外来ノイズで絞り切れません

照明を消してパソコンを切って-110dB以下まで絞れます。
測定ケーブルとシールドした冶具を使っても-110dBとなると厳しい値です。
ちなみに1V=0dBとしています。またフィルターなしのFLATです。
追記 SNマジック 2V=0dBにしたら6dB見かけ上良くなるわけです。


ということで、-110dBともなると、結構測定は厳しいです。

では実際のCDプレーヤーのSN比を測ってみます。
負荷は10kΩです。
テストCDは市販のDENON COCO-75046を使います。
トラック39に1KHz0dBの信号が入っています。これを0dBのSとします。
CDプレーヤーのレベル計も測定メータも0dBを差しています。

トラック37絶対ゼロ(無音)を再生します。
-105dBを差しています。これがNレベルです。

Sレベル0dB、Nレベル-105dBなのでSN比は105dBとなります。
ここで注意しなくないのがAフィルター入りでの値です。

AフィルターなしだとNレベルが-82dBでSN比は82dBしかありません

聴感補正(A)なのでこれはこれで良いのですが、フィルターなしで-80dBで録音された音楽信号のトラック48を再生するとこのようにノイズに埋もれます。これはノイズに埋もれる信号と言うことです。


ノイズに埋もれる信号から基本信号のみ取り出してくれるならスペアナ解析は凄いものだと思います

最後にノイズレベルが小さいことは重要で、音楽を聴いていて、最後に静かにフェードアウトする様子に関わる微妙な部分です。
レコード再生でもフォノイコライザーのノイズが小さいと相当の違いを感じます。


追記
今となってはローテクな実験ですが!
0dBから-90dBまでCDレコーダーのアナログ入力に入れてやり実際に録音再生できるか試してみました。CDレコーダーの入力段の固有ノイズは無視します。
再生は、別のCDプレーヤーを使いました。

-60dBまでは問題なくS(信号)レベルが大きいので1KHz正弦波の音です。
-70dBではそろそろN(ノイズ)が気になります。
-80dBになるとSとNは同じくらいになります。
-90dBでは完全にNが大きくなります。
Nが大きくても、聞き取れます。これは古い無線通信のモールス信号の通信がSN比でノイズが大きくても通信出来ていたのと同じことです。
SN比は実測と聴感上のSNがほぼ一致したと思います。










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