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パワーアンプの保護回路その2

パワーアンプの古典的定番回路で使用する部品で若干定数が違うがほぼ同じで、メーカーや製作記事でも同じ回路で使用されてきたものが下記の回路です。
(前回記事と同じ回路)この直流検出回路が、どんでもない回路だという2013年の情報を見ましたので検証してみました。実機での検証は前回記事の通りで動作に異常ありません。


アナログ回路というものは、デジタルのようにONかOFFではありません。
そこを上手く利用したのが先人の知恵とも言える上記回路です。
アナログですからシミュレーションするにもアナログ的考えが必要です。
多少の正負の振舞いの悪さは、承知の設計だったのでしょう。
なぜ、保護回路ICへも採用された検出回路部のみを切り取って2013年という最近になって、問題視されるのかわかりません。
報道の都合の良いところだけ切り取ってニュースにするのと同じですね

シミュレーションした回路(R3は最後に入れてみただけです無視してください)


+1VをVG1信号源から入れた場合のVM2の電圧1秒以内に落ちています。
基本的に茶色の線のみで判定ください

-1VをVG1信号源から入れた場合のVM2の電圧こちらも1秒以内に落ちています。
スケールが自動で代わってしまうのでそこはご了承ください。こちらも基本的に茶色の線のみで判定ください


従いまして、アンプの故障時や大きなオフセット電圧が生じた場合、実機で検証したのと同じように動作することが証明できました。
アナログ回路は、トランジスタのHfeなどの考慮や、デジタルとは違った微妙な閾値で動作します。この入力回路の後段に接続のリレードライバー回路もついて実用回路になることを忘れてはなりません。それを考えないとR1をデジタル回路のプルアップ抵抗のように考えまともに動作しないと、判断することにもなりかねません。

正常動作する回路を動作しないとシミュレーションしてしまう要因も考えました。
負荷抵抗を100Kから500Kに変えたのが下の図です。

この保護回路は異常な直流電圧が≒+0.6Vまたは-0.6Vを超えるとリレーがおおよそ1秒以内に切れてスピーカーを保護します。また電源ONOFF時のポップノイズはリレーの数秒の遅延でONするように工夫されています。このためにも負荷抵抗が大きいため小さい電解コンデンサーで済みます。この辺はよく考えられた回路だと思います。

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