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パワーアンプ回路

今日は、珍しく着信が3件あり、アンプ回路について話しがありました。
半導体アンプ回路は、真空管回路よりは、複雑ですがさほどでもないので、従来からディスクリート回路でトランジスタで組まれてました。極初期は真空管回路をトランジスタに置き換えていた回路です。ですから、入力トランス、ドライバートランス、出力トランスまでついていてとても簡単な回路でした。永らくそれは、ページングアンプとして、工場や、司令用アンプ、防災無線の放送回路には使われてきました。音質はさて置きシンプルで故障が少ないことが要求されるからです。音楽再生のオーディオアンプは、そうは行きません。音質追求が進んだ1970年代に、回路が色々発展しました。半導体もTR FET (V-FET MOSFET)と進化しました。
その頃になるとオーディオブームで各家庭にも大きなスピーカーのステレオセットが置かれるようになりました。

窪田登司氏発表のFETアンプ回路


OPAMP等価回路 新日本無線NJM4558


OPAMPは出力電圧や電源電圧の制限はありますが、これを利用することによりパワーアンプ回路の一部は構成出来るのです。
引用させていただいた、窪田氏発表の入力の差動アンプ回路と同じ構成がOPAMPの等価回路には入っていることがお分かりいただけると思います。
FETアンプは、元々ドライバー段を一段減らせること、熱暴走もしない特性なので、バイアス回路も熱結合しないで済むのことも相まって非常に簡単な回路で構成することが可能です。その分A級動作に費用を回して高音質が期待できるのです。常に電流を流しておくことにより、刻々と変わる音楽信号に対応するのです。



蛇足
アンプの出力回路に入っている時定数回路これは、音質を調整するものではありません。
どのようなスピーカーやコードが使われても発振しないための積分型補正回路と、直列コイルと抵抗でどのようなスピーカーのネットワークのコンデンサーが接続されても安定に動作するように入れる回路です。直列コイルと抵抗の回路は、用途が決まっていれば省略しても良い場合もあります。
もし音が変わると言うのであれば、特性を悪化させたり、最悪超高域で発振している可能性もあります。ですからチューニングと称して弄らないでください。

コメント

難しいね

こんばんは(^_−)−☆

前段にOPAMP使うと、良いこと多いのですね。
なるほど、発振防止の回路か。意味があるんですね。
そうですよね〜、どんなのを繋げられるか分からないからね。
ネットワーク無しのマルチアンプやフルレンジなら、省略できる場合があるのかな。
この辺は、使う人が熟知していないと、ヘタなこと出来ないですね。
取っ払って、高周波の発振音を聴いてる、なんて事になったら大変だ(笑)

Re: 難しいね

> 前段にOPAMP使うと、良いこと多いのですね。
現在では、部品がないのだからOPAMPに頼ると言うかOPAMPの性能が向上したと言っても良いです。
だからパワーOPAMP的なICも有るわけです。

> なるほど、発振防止の回路か。意味があるんですね。
> そうですよね〜、どんなのを繋げられるか分からないからね。
> ネットワーク無しのマルチアンプやフルレンジなら、省略できる場合があるのかな。
> この辺は、使う人が熟知していないと、ヘタなこと出来ないですね。
> 取っ払って、高周波の発振音を聴いてる、なんて事になったら大変だ(笑)
そうなんです。でも耳で聞いて何でも判断できる人もいますから大変です(笑)

電波科学

でしょうか?当時中学頃買いました。
(そのあと名前が変わった記憶があります)
そこにあった記事を見た私が神戸の(研究所でない方)会社に電話したのが、自作の始まりでした。
で、結局メーカーに行きましたが、当時計測機器、
クリーンルーム内の機器は全てオペアンプ化されていまして、ディスクリート回路は見ませんでした。
(昭和60年頃です) 

Re: 電波科学

電波科学です。正解です。その後エレクトロニクスライフに名前が変わりました。筆者は、メーカー人が多かったです。上杉だったり、クリスキットだったり、大きなメーカーも記事を書いていました。アキュフェーズもですね。

ディスクリート構成が優れていると思っているのは、評論家の方かもしれません。雑誌に内部を写真公開されるからプラスチックカバー付けて見えない構造にしてあったのを覚えてませんか?
70年代初頭は、メーカーも集積回路使用と誇らしげにしていたのに。

記憶ではオンキョー

辺りではないでしょうか? マランツの金属箱入りとか。
全く意味のない代物でしょう。評論家対策にしか見えないです。 買おうとしたのはCDV202です。ご存知かと思うのですが、本人が死去したので、入れ替えでE406にしたです(仕事が忙しく。。。)もちろん下取り品の14万でした。で、桝谷さん本人と話をしたときに、月産は7~10台セットとのことですから、完全に赤字です。ユーザーカードは半分くらいの回収率だそうで、(私は完全に覚えられているようで)何回か手紙が来ました(笑) 
因みに高い部品がTO3Pのトランジスタで1500円
以上で買っているそうです。(どこか1社入っていても高い気がします)

Re: 記憶ではオンキョー

思いだしました。そうだと思います。スモークのプラスチックに覆われていました。

おそらく70年代後半だと思いますから、ある意味本来のオーディオ下り坂の時期です。この後ミニコンポなるものに各社舵を切り音より操作や機能重視に下って行きました。

クリスキットは、全国展開して、地方の電気店まで取扱店になりましたから、おそらく店主とお話ししているうちに決まったのではないかと思っています。

電子部品は何千個、何万個の発注でないと正規発注安くならないと思います。昔は量産の余剰部品が結構流れていて、それなりに何でも入手できましたね。

ヤマハ

貼りますが
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/20304.html 
デモの様子です、昔のDSP1や買収した不二音響
の流れみたいですが、多目的ホールをDSPで音場制御するらしいです。さらに驚くのは! 
https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/index.html 
1番下にシスコンがあるんです(笑)
ご丁寧にミニコンまであります。
機種によっては内部写真まであり、ミニコンは日本製(シルクに”方向”の文字があります)かも?
他はマレーシアみたいです。検印がアルファベット
ですので。売れてるのか分かりませんがブルーレープレーヤーもあります。プロオーディオの黒字で
補填してるんでしょうか?(笑)
オンキョー株が31円になるくらいの厳しい中、ヤマハが意外にも健闘しています。

Re: ヤマハ

HIFAXを傘下にしたのには驚きました。HIFAXのパワーアンプは山水で作ったものがあったのを思い出しました。
多目的ホールでは何処まで効果があるのでしょうか?カーオーディオの補正の延長上のような気がします。
楽器メーカーは楽器の音を大切にするものだと思いましたがいかがなものなのでしょうか?
今後の納入例では聴く機会があるかも知れませんね。

オーディオは絶滅危惧でしょう。80年代初めには確か特定不況業種になっていた記憶があります。

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