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C-200修理

46年くらい前のプリアンプの片方チャンネルが音が出ないとの事で点検依頼。
メーカーでも修理受け付け無いとの事。
修理受け付け無い理由は、耐用年数を大幅に過ぎているからです。
それにしても立派な構成です。


内側のシールドカバーを外すとプラグイン式の基板が並んでいます。業務用や産業用機器の構造です。


半田不良とかは無いはずですが、ハンマーテストします。


半田不良起きない理由は、スルーホールのように基板の穴にもメッキしてあり、半田が乗ってます。昔の物が半田不良が起きないのは、これか、足を曲げてから半田します。それとも半田した後足を切ってもう一度半田します。半田クラックがあると何十年も使えません。


配線側も点検します。


最後は出力のRCAです。芯線側がゆるいです。よく見ると、内側のメッキが剥がれてます。


歯医者さんの使う特殊な器具できつくなるように内側に曲げます。


動作に異常無いので、急冷剤で冷やしてさらに確認します。


一通り測定して実用確認しておしまいです。これだけ年数経過したものは、不必要に、部品交換することは、経済的に無駄です。動作している間はそのまま使うのが一番です。電解コンデンサ全数交換して10数万円払える方は別ですが、部品代と工賃考えたら勧められるものではありません。半世紀近く前と今では、部品サイズが違うから何日もかかる作業です。そう、延命には、限界があります。
ケンソニックの設計が良いから現在でも使えています。当時の余裕度の有る設計です。抵抗の大きさを見れば分かります。当時価格15万のプリアンプですが、この時代15万出すとプリメインアンプとスピーカーとレコードプレーヤーの中級品が揃えられました。
今でも0.01%以下の歪率をキープ。


結局は高いものはお得ですということでしょうか?







コメント

適切

こんにちは(^_−)−☆

C-200って、こんなになっているのですね。
原因は接触不良ですかね。下手に弄らないのは正解でしょう。
点検、測定もしていますし。
プラグインの基板は、整備し易いですね。
これなら素人でも、弄れそうな気になってしまいます。
最悪、駄目な基板を交換とか(笑)

Re: C-200修理

こんな、すごい構成です。基板交換で修理出来ますが、延長基板が無いと、信号を追いかけて修理しにくい欠点もあります。しかしメーカー修理基本だからそれは、問題ありません。今はコネクタやヘッダーが進化して、カードエッジコネクタは、ほとんど見ませんね。

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