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オーディオにおけるインピーダンス整合?

日記なのでご意見無用コメント不可です。外部で切り取って引用もしないでいただきたい。

一般的なオーディオにおいて、現代では、買ったものを使う分にはインピーダンス整合は、考えなくても普通に機器の最高性能が得られる。
                                    以上

これで済む話だ


ここにトランスというインピーダンスを持った変成器が加わるとまた違った話になる。現代ではと言ったのは音声信号ラインにトランスが殆んどの場合、無いからだ。

先日MCヘッドアンプの入力インピーダンスで、色々質問を受けた。
これを説明するのが実に難しい。(ブログで質問に回答してまた疑問の教えて君では
外部で見ている方も訳が分からなくなる)

大抵の電子回路の増幅器の入力に負荷抵抗がありそれを、簡易的に入力インピーダンスとしている場合が、オーディオでは多い。だからわからない人は出力機器の最大負荷で判断すればよい。

CDプレーヤーなら10KΩ/2V 5Hz~20KHzと書いてあれば10KΩの負荷までなら特性を保証するという意味だ。これはCDプレーヤーの出力の結合コンデンサーの容量が、負荷抵抗が小さくなると低域特性が落ちるからだ。通常受け側は50KΩくらいなので、実使用では何ら問題は起きない。このCDプレーヤーの場合出力に、600Ωの受けにしたら問題が起きる。(こんな例は一般向け市販品ではない)
出力(インピーダンス)<入力(インピーダンス)であれば良いという考えだ

ところが、最近アナログレコードの流行で疑問が生じている。
MM型は一般的にハイインピーダンスの47KΩ前後のカートリッジが多い。
カートリッジとはレコードの音溝から拾った信号を電気信号に変えるものであるが、
インピーダンスが合っていないと特性が若干変わる。それで入力インピーダンス切り替えというものが中級機以上には付いている。だからインピーダンス整合が必要となるわけだ。ただしこれはカートリッジと言うものが特性を発揮するため必要なので負荷をインピーダンスと同じ抵抗値にしているというだけのことだ
カートリッジと言う巻き線構造のハイインピーダンスのものではCDでの説明は通用しない。

以下は実際のMC入力の質問例から
例えばmarantzの現行製品[PM-10]の場合の仕様
 ------------------------------------------
 「入力感度/入力インピーダンス」
 「280μV/10Ω(Low)
 「280μV/50Ω(High)
 ------------------------------------------
このオレンジ色の部分だけを見ればLOWが10Ω HIが50Ωのヘッドアンプ仕様と思うでしょう

 マニュアルには
  MC Low  10Ω 未満のMC カートリッジの場合に設定します。
  MC High 10Ω以上のMC カートリッジの場合に設定します。
 と記載されています。
このことからわかるようにインピーダンス整合している訳ではなく
簡易的に抵抗で整合を取っているので広い範囲で受けられるわけです。

MCトランスの時代ならインピーダンス整合が必要であった。
今は、ヘッドアンプでもその機能は実現できる。
MCトランスの時代は,精密にインピーダンス整合しないとカートリッジの性能は引き出せなかった。

こんな話をしているとデジタルのコアキシャル接続の75Ωはなどと言い出す人もいるだろう。終端抵抗だのリターンロスだの、ますますわかりにくくなる。

教えて君ではなく、お金を出して本を読み、時には実験検証を行い広義にわたって理解しないと難しい。今更聞けないが、どういう訳かネット上では、平気になってしまう。
電子回路におけるオーディオは、狭義な部分だということは忘れないでほしい。


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