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バランス接続④

バランス接続におけるCMRR(Common Mode Rejection Ratio)
これは同相信号除去比という日本語での意味です。
ホット側とコールド側に同じノイズ信号が乗った場合打ち消しあい出力には出てきません。この値が高いほど除去能力が高いことになります。そこで一番CMRRが問題になるプリアンプで考えてみましょう。バランス入力を一旦アンバランスに変えるタイプのプリアンプはBL/UB変換アンプのCMRRだけの問題ですが、音質に影響します。そこでホット側(正相)とコールド側(逆相)を独立して増幅する真のバランス型プリアンプの登場になります。これが簡単には行きません。普通の音量調整ボリュームで可変すると、連動誤差で正相側と逆相側のバランスが崩れます。これが直接CMRRの劣化につながるわけです。ですから私が真のバランスプリを作ろうとするならばトラッキングエラー、ギャングエラーの少ないRK501を採用するしかありません。
大手のメーカーでは、アナログ型電子ボリュームを独自に特許開発したりして対応していますので、その辺は考えられています。
CMRRのみで考えれば、性能順は次の通りです。(友人の実験結果)
①電子ボリューム
②抵抗切り替え式ATT
③高精度ボリュームRK501
プリのバランス化は、半端ない費用が掛かります。マルチアンプシステムを組むより難しい問題があります。
バランス型のプリアンプでCMRRに言及しているメーカーは少ないと思います。
データーにCMRR〇〇dBとか記載していません。
パッシブ型ならさらに難しくなります。

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